仕事をしていると、上司や取引先に向けたプレゼンが必要になること、ありますよね。とくにビジネスパーソンにとって、プレゼン資料作りは避けて通れないもの。「クオリティの高いスライドをサクッと用意したい……」と思いつつ、いつも資料作成に膨大な時間がかかってしまって、他の業務が進まずに焦ることもしばしば。
でも、近年注目されているAIツールとデザインツールをうまく連携させると、資料作りの手間が劇的に削減できるんです。本記事では、「ChatGPT×Canva」という最強タッグを使ったプレゼン資料の爆速作成術を余すことなく紹介します。
- ChatGPTがスライドの構成・メッセージを考えてくれる
- Canvaが美しいデザインを一瞬で用意してくれる
結果的に、すらすら進む資料作成、そして「やっとできた〜」ではなく「こんなにサクッと完成していいの!?」という驚きの体験が得られます。
それでは早速、本題に入っていきましょう。
プレゼン資料作りに時間を取られすぎていない?
1. 資料作成がなかなか進まない理由
あなたは、こんな悩みを抱えていませんか?
- 「スライドのデザインがしっくりこないから、ずっとPowerPointをいじってしまう」
- 「書きたい内容は頭の中にあるんだけど、構成をうまくまとめられず、スライドができない」
- 「上司やクライアントの受けが良いデザインにしたいけれど、イメージが定まらず時間だけが過ぎていく」
こうした問題に直面すると、プレゼン準備に膨大な時間がかかり、結果的に本来やるべき業務や新しいアイデア出しに時間を割けず、ストレスを抱えることになります。
(1) スライド構成に悩む
プレゼンの内容が頭にあっても、どの順番で、どんな見出しで、どう伝えるかを考える段階で止まってしまうことが多いんですね。
「このデータは後半に出すべきだっけ?」「先に背景を説明したほうがいいかな?」などなど。時間がかかるのに加え、考えれば考えるほど迷走しがちです。
(2) デザインやレイアウトに時間を取られる
資料の見栄えをよくしたい……と思うほど、フォント選びや配色、アイコンの配置などに時間を奪われてしまうことも。
「今のスライド、なんだかダサいな……もう少しグラフをおしゃれにしたい」「アイキャッチ画像を探そう……あ、いい画像がない……」など、小さなこだわりが積もって気づいたら数時間経っている経験、ありませんか?
2. どれくらい時間を節約できるのか?
例えば、従来の方法だと資料構成を考えて→PowerPointでスライドを作って→デザイン調整→何度も修正という流れで、半日〜1日があっという間に過ぎることもあります。
しかし、ChatGPT×Canvaを活用すれば、構成と文言はChatGPTにサクッと作ってもらい、デザインはCanvaのテンプレートに当てはめるだけで、作業時間を半分以下に抑えられる可能性が高いです。
- 「文章や見出しを考えるパート」をChatGPTが肩代わり
- 「スライドデザイン・レイアウト選び」をCanvaが提案
これで迷いが大幅に減るわけですね。
3. こんな人におすすめ
- プレゼン機会が多いのに、資料作成の時間を確保しにくいビジネスパーソン
- デザインが苦手で、スライド作りに自信がない方
- 早く仕上げたいけどクオリティもある程度保ちたい人
- そもそもPowerPoint作業に飽き飽きしている人
もし心当たりがあるなら、本記事で紹介する方法をぜひ試してみてください。
ChatGPTを活用した「爆速スライド作成術」
ここからは、実際にChatGPTで何をすればいいのかという部分に踏み込みます。ポイントはシンプルで、**「スライドの構成を考えさせる」→「文章や見出しを生成させる」**という流れ。どちらも会話形式で行うだけなので、難しいプログラミングスキルは不要です。
スライドの構成をChatGPTに考えさせる
1. 「プレゼンの目的」や「ターゲット」を入力してみる
プレゼン資料を作るうえで最初に決めるべきは、誰に対して何を伝え、どんなアクションを取ってほしいかという点。
例えば社内プレゼンなら「上司とプロジェクトメンバーに対して、新サービスのコンセプトを説明し、承認を得たい」、社外向けなら「クライアントに自社のソリューションを提案し、契約意欲を高めたい」など。
ChatGPTにこう伝えます:
「新サービスのコンセプトを説明する10分程度のプレゼンを作りたいです。ターゲットは社内の上司やメンバーで、承認を得るのが目的です。どんなスライド構成が良いか、提案してください。」
するとChatGPTは、おおまかなスライドの流れを提案してくれます。具体的な例として、
- タイトル(テーマ・日付・発表者)
- 背景・課題
- 新サービス概要
- メリット・強み
- 具体的なプラン・ロードマップ
- 今後の課題・コスト
- まとめ・承認リクエスト
などなど。これをそのまま採用してもいいし、さらに「会議時間が15分しかないので、スライドを5枚に絞りたい」「予算やROIの話をもっと強化したい」と追加要望を出せば、ChatGPTが再度構成案をブラッシュアップしてくれます。
2. 各スライドの見出しと要点を文章化させる
構成が決まったら、各スライドに載せるべき見出しや要点をChatGPTに生成させましょう。例えば、
「上記の構成に沿って、各スライドの見出しと要点を、簡潔な文章にしてみて」
という感じでリクエストすると、
- スライド1(タイトル):
- 「〇〇新サービス提案書」
- 「日付と部署名」
- 「発表者:〜〜」
- スライド2(背景・課題):
- 「現在の社内課題は〇〇と△△である」
- 「このままだと××のリソースが足りなくなる」
- 「市場の競合状況」
- スライド3(新サービス概要):
- 「サービス名:◯◯」
- 「概要:AIを活用して××を自動化」
- 「対象顧客:中小企業・スタートアップ」
…といった具合に、ある程度整ったテキストを吐き出してくれます。もちろんこれをそのままコピペするだけでも十分参考になりますが、社内用語や詳細は自分で修正・追記しましょう。ChatGPTを初稿ライターとして扱うイメージですね。
Canvaと組み合わせてデザインも一瞬
1. Canvaとは?
Canvaは、ブラウザ上でデザインが完結できる無料(有料プランあり)のオンラインツールです。テンプレートが豊富で、プレゼン資料用のスライドテンプレートも多種多様。レイアウトや配色、アイコンなどがあらかじめ揃っており、ドラッグ&ドロップで簡単にオシャレなスライドを作れます。
Canvaを使うメリット
- 豊富なテンプレート: プレゼンテンプレートだけでなく、SNS画像・名刺・チラシなど様々
- デザイン知識がなくてもOK: レイアウトや配色がテンプレートに組み込まれているので調整が楽
- コラボ機能: チームメンバーと同時編集可能
2. 「ChatGPTで作った文章」をCanvaに落とし込む
先ほどChatGPTで作成したスライドの見出しや要点を、Canvaのスライドにコピペするだけで、もう資料らしくなります。
具体的な手順はこうです:
- Canvaで「プレゼンテーション」→好きなテンプレートを選択
- スライド1(タイトルスライド)にChatGPT生成のタイトル文章をペースト
- 背景画像やアイコンを追加(Canvaの素材ライブラリから検索)
- スライド2〜3以降も文章を貼り付け、必要なグラフや表を使う
あっという間に、「なんかイイ感じのスライド」が完成していきます。色やフォントなどを微調整してもいいですし、時短を最優先したいならテンプレートのデザインをそのまま使い倒すのもアリ。
ほんの数分〜1時間程度でそれなりのクオリティに仕上がると驚かれるはずです。
実際に作ってみよう!プレゼン資料作成の具体例
ここからは、より具体的な例を想定しながら、ChatGPTとCanvaを連携させた資料作成プロセスを一通りご紹介します。
1. シナリオ例:「新プロジェクト提案プレゼン」
前提:
- ターゲット:自社の上司(課長や部長)+プロジェクトメンバー
- 目的:新規プロジェクトの企画を承認してもらう&予算を確保したい
- 時間:15分プレゼン+5分Q&Aを想定
- スライド枚数:だいたい10枚くらい
ステップA:ChatGPTに構成案を依頼
まずはChatGPTにこう伝えましょう:
「新規プロジェクトの提案資料を作りたいです。ターゲットは上司とプロジェクトメンバーで、15分間のプレゼンを想定しています。スライド10枚分くらいの構成案をください。プロジェクトの内容は、社内業務の一部をAIで自動化しようというものです。」
ChatGPTが返してくる想定回答(例):
- タイトル&サブタイトル(プロジェクト名、発表者、日付)
- 背景:現状の課題・問題点
- プロジェクト概要(どの業務をAI自動化するか)
- メリット(効率化、コスト削減、精度向上 など)
- 必要リソース(人的・予算・期間)
- スケジュール(プロジェクトフェーズ、導入ロードマップ)
- リスクと対策案
- 試算・ROIイメージ
- 次のアクション(上司への承認依頼など)
- まとめ・質疑応答準備
※チャットの内容次第で多少異なりますが、おおよそこんな案が提示されるでしょう。
ステップB:各スライドに載せる文章を生成
構成案が整ったら、次の要望を追加:
「上記スライドの内容を簡潔な箇条書きや見出しの形で文章化してください。トーンはビジネス向け、丁寧すぎず、読みやすいレベルでお願いします。」
ChatGPTはそれぞれのスライドに対して、短い説明文や見出しを提示するはずです。例を挙げると、
- タイトルスライド
- 「AI導入プロジェクト提案書」
- 「発表者:○○部 ○○ / 日付:XXXX年XX月XX日」
- 背景(課題)
- 「手作業が多く、人的ミスや時間ロスが発生」
- 「年間○○万円のコスト増大に繋がる恐れ」
- プロジェクト概要
- 「AIツールを導入し、繰り返し業務を自動化」
- 「データ入力やメール振り分けなどを優先対象に」
…といった具合。
ここで自分の言いたいことを付け足したり修正しながら、最終版の文章を作ります。ポイントは不要部分を削ること。ChatGPTは時に文章が長くなりがちなので、社内プレゼンなら過度に丁寧な表現を削り、箇条書きをスッキリさせましょう。
ステップC:Canvaでテンプレートを選択
次にCanvaにログインして、トップ画面から「プレゼンテーション」を選択します。ここで**「無料」「ビジネス用」といったフィルター**をかけると、ビジネステイストのプレゼンテンプレートがたくさん出てきます。
- 気に入ったテンプレートをクリックして編集画面に入る。
- スライド1には「タイトルスライド」のレイアウトを選び、ChatGPTが生成したタイトルとサブタイトルをペースト。
- スライド2以降も順番に、文章をコピー→貼り付けしていきます。
Canvaのすごいところは、フォントや配色がすでにテンプレートで統一されている点。色を変えたければ上部のカラーパレットをポチッとするだけ。アイコンがほしければ「素材」タブで検索。ほんの数分で「なんだか整った資料」感が出せるのです。
ステップD:図表やグラフを作成
内容によっては、データを見せるグラフやフローチャートが必要かもしれません。Canvaには「グラフ」機能があり、棒グラフや円グラフ、線グラフなどを簡単に作れます。
また、AI導入のプロセスを見せたい場合は、フローチャート用のアイコンを活用して矢印をつなぐなど、デザインセンス不要で絵になるスライドが作れます。
ステップE:仕上げとダウンロード
すべてのスライドができたら、プレビューで流れを確認し、表記ゆれや誤字をチェック。問題なければ右上の「共有」→「ダウンロード」からPDFやPowerPoint形式にエクスポートできます。
Canvaのプレゼン機能を使うと、オンラインでそのまま発表することも可能ですが、社内環境によってはPDFかPPTXが無難でしょう。
まとめ
ここまで、ChatGPT×Canvaを使ったプレゼン資料作成の時短術をお届けしてきました。ポイントを改めて整理すると……
- なぜ資料作成に時間がかかるのか?
- スライド構成に悩む / デザインで迷う / こだわりすぎて時間が溶ける
- 結果、他の仕事に手が回らない
- ChatGPTの役割
- 文章作成やスライド構成案の初稿作りを手伝ってくれる
- 「プレゼンの目的」「ターゲット」「伝えたい内容」を入力すると、見出しや文言を提案
- 繰り返しプロンプトを送って微調整が可能
- Canvaの役割
- 豊富なテンプレートで、デザイン・レイアウトを一瞬でオシャレに仕上げる
- 文字やイラスト、アイコンの配置がドラッグ&ドロップで済む
- 結果的に「そこそこ高品質」なスライドを短時間で作れる
- 実際の流れ
- (1)ChatGPTにプレゼンの概要を伝えて構成・文章を作成
- (2)Canvaにコピペしてデザインを当てはめる
- (3)必要に応じてグラフやアイコンを追加
- (4)PDFやPPTXで出力して完成!
- 得られる効果
- 文章を考える→デザインする→修正する、という一連のステップが大幅に短縮
- 迷う時間が激減し、他の仕事に専念できる
- スライド自体も見た目が整い、説得力もアップ
もし「プレゼンのたびに3〜4時間も資料作りにかけている」という方がいたら、ぜひ明日から試してみてください。ChatGPTに構成を丸投げして、Canvaのテンプレートを使い倒すだけでも、確実に「スピードアップ」を体感できるはずです。
追加Tips:もっと時短を狙うために
- ChatGPTのカスタムプロンプト
- あらかじめ「自分がよく使う表現」「言葉のトーン」「社内用語」をまとめておき、ChatGPTに覚えさせるとスムーズ。
- Canvaのブランディング機能
- 企業カラーやロゴ、フォントをBrand Kitに登録しておけば、どのテンプレートを使っても一瞬で自社仕様に変えられる。
- API連携
- 開発が得意な方なら、ChatGPTのAPIやCanvaの機能を組み合わせて完全自動化に近い仕組みを作ることも可能(上級者向け)。
終わりに:迷わずに成果を出す時代へ
プレゼン資料作りという作業は、昔から「時間泥棒」の代表格でした。ところが、AIツールの進化やオンラインデザインサービスの普及で、それが一気に解消されつつあります。ChatGPTとCanvaを組み合わせた方法なら、ほぼノーコストで超時短が実現します。
「スライド作りが時短できる!もう迷わない!」というゴールは、実はもう手元のPC(とブラウザ)さえあれば十分に射程圏内。
せっかく用意された“AIアシスタント”と“クラウドデザインツール”を使わない手はありません。苦痛を感じていたプレゼン資料作成をストレスフリーにこなし、限られた時間をより創造的な業務やプライベートに回してみませんか?
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。ぜひあなたの次回プレゼンから「ChatGPT×Canva」の爆速スタイルを取り入れてみてくださいね。きっと新しい働き方の扉が開くはずです。